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商品・ソリューション

生産管理システム「電脳工場(MF)R2.0 MRP版」導入事例
第一精工 株式会社 様[大阪]

重要共通部品の欠品を防止する精細な在庫管理の仕組みを構築し、
タイムリーな製品提供を実現

事業概要

 「王様印」でおなじみの第一精工株式会社は、竿受けや餌入れ、アオリイカ釣りに利用されるエギング用品など様々な釣り用の便利グッズを製造・販売をしています。材料部品の一部を海外の契約企業から調達している同社は、部品の発注から納品までのリードタイム短縮と、部品の発注精度向上を目的に生産管理システムを刷新。
 株式会社三菱電機ビジネスシステム(MB)が販売・サポートする「電脳工場MF R2.0 MRP版」を短期間で導入し、部品在庫の「見える化」を実現しました。国内外から調達する部品在庫をリアルタイムに把握することで、需要予測と計画に基づく適切な生産体制が確立され、製品在庫の精度も向上しています。

ホームページ:http://www.daiichiseiko.com/

第一精工のロゴマークと商品のイメージ画像

「王様印」でおなじみの様々な釣り用の便利グッズ

導入背景

◆ 海外から調達する重要共通部品の欠品防止対策が急務に

取締役木田氏の写真
 大阪市東成区に本社および製造工場を置く第一精工株式会社は、1962年の設立以来、釣り愛好家の期待に応えて様々な商品を企画・開発しています。船釣り用の竿受けの決定版「ラークシリーズ」をはじめ、ルアーフィッシング用の「ワニグリップ」など、多くのベストセラー商品を送り出してきました。アイテム数は2,000を超え、現在もユーザーからアイデアを募りながら年間30アイテムほどの新商品をリリースしています。

 釣り用品の多くは、季節によって売れ筋の傾向が決まっている商品です。そこで第一精工では、ベテランの担当者が培ってきたノウハウをもとに需要予測および発注を行い、製品もしくは半製品を製造する見込生産方式を採用していました。商品のパッケージ材料など、製造部品の30%〜40%は海外の取引先から調達。日本国内で調達した部品と合わせて、本社工場で最終製品に加工して出荷しています。海外から一部の部品を調達する場合、発注してから生産工場に納品されるまでのリードタイムが長く、部品在庫の欠品リスクを常に抱えていました。取締役 商品部長の木田光彦氏は、「海外からの部品調達では発注から納品まで1ヵ月、2ヵ月程度を要することもあり、数量をまとめて注文するロット発注を行ってきました。特に複数の商品で使用される“共通部品”は欠品すると、多くの商品の製造に影響が出ます。そこで、システム化を推進し、重要共通部品の欠品を防止するとともに、より精細な在庫管理を実現するためにシステム刷新を決断しました」(木田氏)

 同社は、その第1ステップとして、MBの販売管理パッケージ「販売指南」を2010年に導入。サプライチェーンの下流工程にあたる販売状況を「見える化」し、生産計画の精度を高めることを計画。そして、第2ステップでは、サプライチェーンの上流工程である部品供給体制・生産管理体制の確立に向けて生産管理システム刷新の取り組みをスタートしました。

導入ポイント

◆ 30年以上にわたる支援実績と「販売指南」との連携の容易さを重視

 生産管理システムの導入に際し、第一精工は中堅・中小製造業向け統合型生産管理システム「電脳工場」を採用。選定の決め手となったのは、先行して導入した「販売指南」との親和性にありました。

 「導入にあたりポイントとしたことは、当社の事業特性に合致した部材管理に強いパッケージであることです。MBは当社がオフコンを導入して以来、30年以上にわたりシステム支援をしていただいている実績があります。当社の業務を熟知しており、『販売指南』との連携を踏まえたうえで、要求仕様をすべて満たした提案をいただきました」(木田氏)

 導入に際しては、カスタマイズを最小限に抑え、標準機能を適用する方針としました。「販売指南」との連携に関しては、業務効率を考慮して「販売指南」で実行していた入荷管理の機能を「電脳工場」に移行したほか、「販売指南」のデータ更新を「電脳工場」でもリアルタイムに反映する機能を追加しました。

 2012年2月にスタートした導入プロジェクトは、わずか6ヵ月後の2012年8月に完了して本格稼働を開始。具体的な生産フローは次のようになります(図参照)。まず、過去の販売状況から弾き出した需要予測データを入力。すると、現在の製品在庫数に基づき生産計画処理が実行され、手配情報を自動作成。製品担当者は、この手配情報をもとに国内および海外の取引先などに部品購買の指示や、国内工場に生産指示を出します。指定した部品や製品が本社工場に納品されると受入・実績処理を実行。在庫管理機能によって入出庫の管理が行われ、注文情報に応じた出荷指示が出力される仕組みです。すべてのフローは可視化され、最新の部品在庫や製品在庫の状況はいつでも確認できます。

システム構成イメージシステム構成イメージ

導入後の効果

◆ 生産プロセスの可視化により部品在庫、製品在庫の精度を向上

 第一精工は「電脳工場」の導入によって、部品在庫の「見える化」を実現しました。部品調達のリードタイムが長期に及ぶ海外の取引先に対しても、発注が最適化され、部品在庫の不足と販売機会の損失リスクは大幅に軽減されています。「釣り関連商品の売上ピークにあたる、ゴールデンウィークと秋の連休シーズンに部品の欠品が出ることは特に避けなければなりません、『電脳工場』によって適切な管理が実現し、売上げのピーク時においても在庫不足を不安視する必要がなくなりました」と木田氏は語ります。

 ベテラン担当者の経験に依存していたことも、システム刷新によって解消しました。現在、担当者は「電脳工場」が出力する指示書に応じて発注するだけとなり、作業の標準化が進展しました。そのため製品担当者が急病で出社できない場合でも、滞りなく正確な部品発注が進められるようになりました。

 さらに、生産工程全体の「見える化」は多くのメリットをもたらしています。製品在庫の精度向上は、生産計画の精度向上に直結し、在庫の適正化が実現。海外の取引先に在庫してある一部製品についても、日本国内から状況が把握できるようになり、確実な出荷指示につながりました。

 専任のIT管理担当者が不在の第一精工では、商品部長の木田氏がITシステムの企画・導入・運用を担当しています。そのなかで、同社の業務を知り尽くしたMBが果たした役割も決して小さくなかったといいます。

 「MBには導入時の支援や教育ばかりでなく、導入後に現場の担当者から寄せられる質問や要望に関してもスピーディに対応いただいています」(木田氏)

今後の展開

◆ 製造の海外シフトに向けてWebシステムとの連携を強化

 第一精工は、「電脳工場」の稼働直後において売上上位製品に限定していた精細な生産管理を今後、全アイテムに拡大していく計画です。また、将来的には海外の取引先工場で生産した製品を現地で在庫し、完成製品を直接出荷することも検討されており、海外でも高度な生産管理環境を整備することも構想の1つにあります。木田氏はこのことについて「海外での生産体制を確立するために、日本国内の在庫状況を海外工場から確認できるようにWeb連携を強化していく予定です。そして、より魅力ある製品をよりリーズナブルな価格で、タイムリーに提供していきます」と語ります。

 「電脳工場」と「販売指南」によって、需要予測に基づく生産計画から、手配、発注、受入、在庫、出荷、販売までのリアルタイム統合を実現した第一精工。今後もユーザーのニーズに応じた商品開発を通して、釣りの楽しさを提供していきます。

※「電脳工場」は株式会社エクスの登録商標です。

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