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株式会社小笠原様 導入事例

卸売業

  • [販売指南]

「当社の業務や旧システムについて、熱心に調査・ヒアリングをしてくれたので、機能仕様書などを提示せずとも業務内容を深く理解して、最適な販売管理システムを提案してくれました」

株式会社小笠原様 会社概要

フリーユニットバスなど、水回り関連機器の販売・施工を手がける株式会社小笠原(以下、小笠原)では、1980 年代から利用してきたオフコンによる販売管理システムを、PC サーバーの「販売指南」をベースとしたカスタマイズで最適な販売管理システムを実現。さらに、案件管理や工程管理といった機能拡張の検討を開始している。その経緯と成果、今後の取り組みについて詳しく伺った。

事業概要についてご紹介ください。

 当社は1946年の創業以来60年以上、水回り関連事業や建設関連事業を中心に建設分野、住宅分野、生活関連分野などの事業を展開してきました。個人向け住宅をはじめ、ホテルや病院、介護関連施設など幅広く手がけており、これまでは福岡県を中心とした九州地区における地域密着型での活動を得意としてきましたが、高い技術力と豊富な実績が評価され、近年では様々な地域の公共事業やリゾート開発、ウォーターフロント開発といったビッグプロジェクトへと参画する機会も急増しています。
 空間づくりの提案から設備機器の販売・施工、アフターメンテナンスまでを自社で一貫して行う業務体制は、お客様から高い評価と厚い信頼を頂戴しています。特に、自社ブランドで展開する「フリーユニットバス」は、プライベートな空間からパブリックに対応した超大型のユニットまで、自由設計のオーダーメイドによる浴室空間を実現できることから、「小笠原と言えばフリーユニットバス」というほどに、事業の中核を担う存在となっています。

小笠原の施工事例
(写真提供:株式会社小笠原)

利用状況

自社ビジネスに合わせたカスタマイズを加えて販売指南を利用

販売指南の利用状況を教えてください。

株式会社小笠原
取締役 総務部長
久保 義也氏

 当社では、1980年代からオフコンによる販売管理システムを利用してきました。2006年に「販売指南」へとシステムをリプレースし、2015年にはシステムを再構築して現在にいたっています。
 国内の本社・支社・営業所、合計11拠点で利用しており、現状は、営業担当者が直接利用することはなく、各拠点の責任者と営業事務担当者が利用対象者となります。事務的な作業は専門のスタッフが担当することで作業の効率化と平準化を図るとともに、営業担当者がお客様の支援や営業活動に専念できるよう、このような体制としています。

カスタマイズなどはしていますか。

 当社側で意識しておらず、細かく対応してもらった部分もあると思うのですが、大きく2点のカスタマイズをお願いしました。
 まず、当社の場合は取引先ごとに管理するだけでなく、施工現場ごと、すなわち案件ごとの収支管理が必要となりますので、そのような対応ができること。もう1点は、設備機器の物販と施工にかかる経費を分けて管理するための機能となります。
 また、カスタマイズではないのですが、オフコン時代からのデータも含めた過去の販売管理データをまとめて検索できるシステムを作ってもらいました。現在利用している販売指南のデータは、定期的に統合する仕組みを組み込んでおり、お客様からの故障やメンテナンス、設備機器の入れ替えなどのご要望を受けた際、各現場に納品したメーカー機器の製品番号などを調べるために活用しています。

システムの運用体制を教えてください。

 サーバーは社内に設置しており、販売指南のシステム本体だけでなく、サーバーやネットワークなど、販売指南に関わるところは、基本的に三菱電機ビジネスシステムに保守・運用を任せています。

導入背景

旧システムの老朽化やビジネスの拡大を契機に販売管理システムを刷新

販売指南を導入した背景について教えてください。

 当社では長年にわたり、機器の入れ替えや改修などを繰り返してオフコンを利用してきました。その結果、システムの老朽化も進み、プリンターなどの周辺機器を含めた保守運用コストの負担も大きくなっていました。
 オフコンと比べると、PCサーバーでシステムを構築した方が、保守・運用のコストや負荷を抑えることができ、機能の追加や拡張などがしやすいと判断してリプレースを決めました。
 また、システムを再構築した時は、大型の案件が増えはじめ、拠点が九州以外の地区にも広がり、フリーユニットバスの販売も急伸していました。そのため、多拠点のデータをリアルタイムかつ正確に把握・管理できる体制を整えるとともに、より迅速に判断や業務を遂行できる環境を整備したいという狙いもありました。

選定要件

修正・追加・拡張へ柔軟に対応できることやサポート体制を重視

導入するシステムを選定する際の要件などがあれば教えてください。

 展示会やネットで調べて、次のような対応ができるかどうかを確認しながら、システムおよびサポートベンダーを絞り込んでいきました。

【要件1】既存システムの調査
 当社にはITの専門家がいないので、RFPのような機能要件仕様書などをまとめることは難しい状況でした。そのため、既存のシステムの動きや帳票データなどを調べて、同じ動きをするシステムを作ってもらえることが第一の要件でした。

【要件2】機能の修正・追加・拡張
 既存のシステムにない機能でも、機能の修正や追加、拡張などの要望に対して、カスタマイズで柔軟に対応してもらえることも要件でした。

【要件3】サポート体制
 システムの構築・導入時はもちろんですが、保守・運用フェーズでのサポート対応も重要な選定の要件でした。一言で表現すれば、システムを使い続ける限り、最後まできちんと面倒を見てもらえるベンダーにお願いしたいと考えました。

選定理由

機能面だけでなく、安心して長く付き合える信頼性を高く評価

販売指南を採用した理由を教えてください。

 結果的には、オフコンのリプレース時、さらにその後のシステムの再構築時も、三菱電機ビジネスシステムからの提案、すなわち販売指南を採用しました。そのポイントとなった事項は次のとおりです。

【理由1】パッケージのカスタマイズによる対応
 パッケージシステムをベースに、必要な機能をカスタマイズで修正・追加してもらえるので、導入コストと期間を抑えながら、当社にとって最適なシステムを構築できると考えました。
 ただしコストが低いからという理由だけで、販売指南を選んだわけではありません、実際、システムの再構築時はより低いコストで提案をしてくるベンダーもありました。しかし、話をさらに詳しく聞くと当社の業務に対する理解不足が目立ったり、機能面でも実現できるかどうか不安に感じたりすることも多く、最終的に導入を見送ったという経緯もあります。

【理由2】取り組みの姿勢と高い業務理解
 三菱電機ビジネスシステムは、当社の業務やシステムの利用について、とても詳しく調査およびヒアリングをして、どの機能がパッケージの標準機能で対応できるのか、どこにどのようなカスタマイズが必要なのかを明確に提案してくれました。
 また、ITの専門家として、気軽に相談に乗ってもらえます。そのような姿勢や当社業務の理解度を評価して採用を決めました。

【理由3】安心してサポートを任せられる信頼感
 バックボーンや規模、社歴、実績がしっかりしており、本社のある福岡県だけでなく、当社の拠点がある地域にも三菱電機ビジネスシステムの拠点があるので、安心して導入時および導入後のサポートを任せられ、長くお付き合いのできる会社だと判断しました。
 さらに、販売管理システムだけでなく、多種多様な業務システムを手がけており、ハードウエアやネットワークなどもワンストップで任せられる点も重要な評価ポイントでした。

効果

旧システムの機能を再現し、希望通りのシステムを実現できたことが最大の成果

導入効果について教えてください。

 オフコン利用時と同じ機能を再現してもらえたこと。そして、ほぼ希望通りに機能の追加や修正ができたことが最大の成果だと捉えています。
 さらに、周辺機器の環境も変わり、プリンターなどのスピードや取り扱いやすさ、印刷時の音が静かになったことなど、細かな点でも改善が見られました。

導入時に苦労したことなどはありましたか。

 機能や画面構成の善し悪しにかかわらず、オフコン利用時と比べるとOS環境も含めて使い勝手が大きく変わりました。そのため、現場に混乱が生じたことは間違いありません。しかし、これはシステムを変えれば必ず発生することで、三菱電機ビジネスシステムが現場に対して手厚いトレーニングやサポートをしてくれたこともあり、そのような混乱は最小限に抑えることができたと考えています。

拡張予定

販売管理のデータを活用した案件管理や工程管理システムの構築も検討

今後の拡張予定があれば教えてください。

 現在、販売管理のデータを生かして、案件管理や工程管理のシステム化に関しても三菱電機ビジネスシステムへ相談しているところです。
 それらのシステムを実現するとなると、これまで販売指南を利用していなかった営業担当者が案件情報を直接入力できる仕組みなども組み込んでいかなければならないので、タブレット端末やスマートフォンの活用なども検討していきたいと考えています。
 ただし、すべてを一度に進めるのは難しく、これまでなかった機能や価値を生み出していかなければならないので、三菱電機ビジネスシステムのアドバイスも参考にしながら、できるところから徐々に進めていきたいと考えています。

三菱電機ビジネスシステムへの評価と期待

三菱電機ビジネスシステムへの要望や期待があればお聞かせください。

 三菱電機ビジネスシステムのエンジニアは販売指南の導入にあたり、当社の業務や旧システムに関して熱心に調査やヒアリングをしてくれました。その成果もあり、当社業務や要望を深く理解し、理想に近い形にシステムを仕上げ、過去データの検索システムなども積極的に提案をしてくれました。
 また、組織的なサポート対応もしっかりしていますが、提案時から関わってくれているエンジニアがサポートを担当してくれており、販売指南だけでなく検討中のシステムなどの相談にも乗ってくれているので、安心してシステムの運用や拡張を進めることができます。
 改めて思い起こすと、たくさんの無理難題をお願いしていたかもしれません。しかし、三菱電機ビジネスシステムはそのようなことを感じさせないほどに、期待以上の提案や対応をしてくれました。これからも、想像を超える提案や対応をしてくれると期待しています。

お忙しい中、貴重なお話をお聞かせいただきありがとうございました。

記事について

取材日時2017年11月
記載の担当部署は、取材時の組織名です。
2020年4月1日付で株式会社三菱電機ビジネスシステム(MB)は、三菱電機ITソリューションズ株式会社(MDSOL)に社名を変更しました。

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