タレントマネジメントとは?メリットや成功させるポイントをご紹介

  • 経営・マネジメント

人材育成、タレントマネジメント、ビジネス用語解説

2018年11月14日

組織やチームのマネジメントにおいて、部下の配置や育成計画はどのように立てていますでしょうか?
重要な経営資源である人材を事業活動に活かすための「人材マネジメント」という概念には様々なアプローチがありますが、今回はその中の一つである「タレントマネジメント」についてご紹介します。

部下に高いパフォーマンスを発揮してもらうためにはどうすれば良いか、この記事を通して部下や組織のマネジメントに悩んでいる方の参考になれば幸いです。

タレントマネジメントとは

タレントマネジメントとは、1990年代にアメリカで提唱された人材開発手法の一つです。
会社の事業目標を達成するため、必要なタレント=スキル(能力・資質・才能を意味します)を特定し、人材一人ひとりの能力を可視化したデータを活用して、配属・育成・採用といった戦略的な人事配置に活用するだけでなく、評価や処遇といった組織運営にも活用する取組全体を指します。

新卒採用からの終身雇用が是とされてきたこれまでの日本企業の人材育成は、研修やOJTなどを通じ、会社に必要なタレントを持つ人材にするべく“時間をかけて育てる”という形が一般的でした。

しかし近年、技術革新のサイクルが短くなり働き方についての考え方も変わりつつある中で、会社の事業目標を達成するために必要なタレントにも変化が起こりつつあります。
時間をかけて育成し適正を見極めるというアプローチ方法では市場の変化に追いつくことが難しくなっていることから、戦略性をもった人事プロセスの構築が求められるようになりました。

具体的な例を挙げると、生産拠点のグローバル化が進むという環境下の製造業においては、現地とのコミュニケーションを円滑に進めるためのタレントを備えたグローバル人材が必要とされるケースが増えています。今まで会社にいなかったグローバル人材を新たに登用・育成するというのもタレントマネジメントの一つです。

タレントマネジメントを導入するメリット

タレントマネジメントを導入するメリットについて、企業側と従業員側それぞれの立場からご説明します。

<企業側のメリット>
タレントマネジメントを導入するということは、採用や配置、評価などの人事制度に手を加えることと同義です。
従業員個人の能力や適正に応じた配置や評価を行うことで、離職率の低下や競争力の強化に繋がるというメリットがあります。

<従業員側のメリット>
従業員側にとってタレントマネジメントを受けるメリットは、必要とされるスキルや本人の適性に応じた配置や教育、評価を受けることができる点です。
将来のキャリアの方向性を描きやすくなることから、仕事へのモチベーションが上がることにも繋がるでしょう。

タレントマネジメントを成功させるポイント

タレントマネジメントの推進にあたり、まず注意しておくべきポイントは「目標を明確にした上で進める」という点です。
前の段落でタレントマネジメントを導入するメリットについてご紹介しましたが、あくまでタレントマネジメントは「企業や組織における目標を達成するための手段」であり、適正な人材管理を行うことが目的となるわけではありません。

その違いを理解した上で、
(1)自社を取り巻く市場動向や経営状況から事業課題を抽出
(2)その課題を解決するために必要なタレントを抽出
(3)採用活動や人材配備、教育・評価制度などの人事プロセスに落とし込んでいく
という順序を守るようにしましょう。

(3)は1回行って終わりとするのではなく、PDCAを繰り返し続けることが重要です。また、せっかく育ったタレントが辞めてしまっては元も子もありません。能力に応じた適性評価を行うだけでなく、企業に定着するような制度や体制作りも進めましょう。

まとめ

企業を取り巻く市場環境の変化・変革のスピードが上がりつつある中で、市場の変化に遅れることなくビジネスを拡大させていくためには、事業課題を解決するための多種多様なスキルを持つ人材の確保・育成が不可欠です。

従業員個々の持つ能力を最大限活かすための取組であるタレントマネジメントは、結果として従業員のモチベーションアップにも繋がり、従業員のパフォーマンスが上がることで自社の市場競争力の強化にも繋がります。

人材マネジメント見直しを検討している人事担当の方は、導入を検討されてみてはいかがでしょうか。

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