クリティカルシンキングって何? その必要性や身につけ方などを解説【デキるビジネスマン養成講座】

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思考力、トレーニング、ビジネス用語解説

2019年01月16日

今、ビジネスパーソンの中で注目を集めている「クリティカルシンキング」という思考法。クリティカルシンキングは簡単に言うと、物事を"批判的"に考えることを指します。

ビジネスの場でありがちな、「今まで大丈夫だったから次も問題ないだろう」「周りがGOサインを出しているから大丈夫」「偉い人の言っていることだから正しい」という固定観念を打ち破り、本当に正しい結論に導くことがクリティカルシンキングの目的です。

クリティカルシンキングの概念や基本的な考え方を知り、トレーニング方法などを活用して、ビジネスを正しく導くための思考法をご紹介します。

クリティカルシンキングとは?

「クリティカルシンキング」とは物事を「critical(クリティカル)」つまり“批判的”に考える思考法です。しかし、ただ物事を批判的に捉えるだけでは意味がありません。あらゆる物事に対し「本当に正しいのか」と考えながら向き合うのが、クリティカルシンキングにおける重要なポイントです。

周囲の「多分大丈夫でしょう」「部長がOKと言っていたから問題なし」といった声に惑わされず、最適な結果を導くのは一筋縄ではいきません。しかも昨今のビジネスシーンでは、従来のような「命じられたことや、決められたことをこなす」人材ではなく、「自分の頭で考え、最も正しい答えを導ける」人材が求められています。そうした“求められる”人材になるためには、クリティカルシンキングのスキルを身につける必要があると言えるでしょう。

一方、クリティカルシンキングとよく比較される言葉に「ロジカルシンキング」があります。こちらは、簡単に言えば物事を“論理的”に考える思考法のことです。「物事を論理的に考え、情報を整理すること」がこの思考法の目的です。

例えば、ビジネスの現場でトラブルが発生した際、ロジカルシンキングを駆使して「このトラブルは何を原因にして起こったのか」を明らかにすれば、具体的な解決策を導き出すのに役立てられるでしょう。

なお、後述しますがクリティカルシンキングで結論を出す際には、情報の整理が重要になってきます。その際、必要な情報を取り込んだり、不要な情報をそぎ落としたりする際には、このロジカルシンキングが役に立ちます。

クリティカルシンキングの基本的な考え方

一見難しそうに見えるクリティカルシンキングですが、基本的なステップを覚えておけば、だれでも実践することが可能です。以下では、クリティカルシンキングに必要な3つの基本姿勢をご紹介します。物事を最適な結果に導きたい場合は、以下の3点を常に意識するようにしてください。

目的は何か明確にする

クリティカルシンキングの大前提は、「物事に対する思考が、何を目的にしているか」明確にしておく点にあります。この目的が間違っていたり不明瞭だったりすると、意味のない議論に時間を浪費してしまうからです。目的が明確であれば、そこから“課題”を見出して建設的な議論を進めることができます。

先入観や固定観念があることを前提に考える

私たちが物事について考えるとき、そこには先入観や固定観念など“思考の癖”が介入する場合があります。そのため、議論を進める際には議論にかかわるすべての人に、このような意識が働いていることを気にする必要があるのです。

自分の先入観や固定観念などを把握するためには、自分の意見そのものに疑問を持つことが大切です。議論に参加しているメンバー全員が自分の意見を客観的に捉えることができれば、各々の先入観や固定観念といった“思考の癖”を把握することができるようになります。“思考の癖”に議論が左右されることを防げるでしょう。

問題について常に問い続ける

議論の末、満足のいく結果を得られたとしても問題への“問いかけ”をやめてしまうと思考を先に進めることができなくなってしまいます。
「この結論になぜ至ったのか」「本当に正しいのか」を意識しながら問題への“問いかけ”を続けましょう。これを続けることで、新しい発見ができる可能性もあります。それまで「当たり前だろう」と思っていたことも、問い続けることで新しい“気づき”に発展する場合もあります。

クリティカルシンキングの鍛え方

ここまで、クリティカルシンキングの概念や、基本となる考え方を解説してきました。クリティカルシンキングの重要性を理解したら、次はトレーニングに進みましょう。

クリティカルシンキングは、日常生活の中で鍛えることができます。意識して行うことで、ビジネスシーンにおいて“最適な答え”を導くスキルを身につけられるでしょう。

正しい情報を集める

実際のクリティカルシンキングに移る前に、“正しい情報”を集めましょう。議論の場で自分の意見を言えない、もしくは周りの意見に左右されてしまうのは、正しい情報を正しい手順で組立てられていないことが大きな原因です。

普段から正しい情報を集め、それを組立てられるよう心がけておけば、自分の意見を構築しクリティカルシンキングを効率的に進められます。

批判する癖をつける

最初に、クリティカルシンキングは「批判的に物事を捉える」思考法だと説明しましたが、クリティカルシンキングの能力を向上させるためには、周囲の意見に対して「なぜそう思うのか」「それは本当に正しいのか」と自分なりの意見を考えるようにしましょう。

しかし、注意したいのは、ただ“難癖”をつけるだけでは意味がないということです。批判する対象に対しては常に「正しい情報」を集めるように心がけ、集めた情報を自分の中で客観的かつ正確に組立てる事が重要です。物事を客観的に見つめることで、「最適な答えを導き出す」ために役立つ批判、つまりクリティカルシンキングそのものを行えるようになるのです。

まとめ

クリティカルシンキングは、新入社員教育でも使われる思考法です。最近では、クリティカルシンキングの教科書を教材として導入している高校もあるほどです。このことから、クリティカルシンキングは特別なものではなく、私たちにとって必要不可欠な思考法ということが言えます。

しかし、本文中でも述べたようにクリティカルシンキングを臨機応変に用いるには、一定のトレーニングが必要です。ぜひ、前述のトレーニング法を意識して実践してみてください。物事に対し “最適な答え”を導き出せるようになれば、ビジネスシーンにおける課題を効率的に解決できるようになるでしょう。

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