ストレスに負けないための「スルースキル」を身につける

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コミュニケーション、ストレスマネジメント、トレーニング

2019年03月06日

何かとストレスが溜まりやすい昨今。仕事だからと割り切ってはいても、同僚から言われる遠回しな嫌味や、上司からのプレッシャーを感じさせる発言などに日々身をさらしていると、ストレスが積もりに積もってしまうことも。ストレスが解消できなかった結果、仕事はおろかプライベートにまで影響が生じてしまうこともあるでしょう。

そんな"ストレスを溜めがち"な人のために、今回はストレスとの向き合い方や、外部からのストレスを抑える"スルースキル"についてご紹介します。ストレス要因で溢れかえっている現代に必要とされるスキルを身につけましょう!

なぜスルースキルは必要なの?

職場におけるストレスの大きな原因の1つが、“コミュニケーション”です。同僚や上司と良好な関係を築けていれば、コミュニケーションによって良いアイディアが生まれたり、仕事に悩んだとき相談できたりと、仕事を円滑に進めるうえで大きな助けになります。

しかし、周囲の人とコミュニケーションが上手に図れていない状況では事情が変わってきます。例えば仕事が忙しいときに限って、「その仕事、まだ終わらないの?」と同僚や上司から話しかけられたりすれば、イライラしてしまうことは当たり前の心理でしょう。

誰しもが一度は経験しているであろう心のモヤモヤした状態。こうした外部からのストレスを抑えるためのキーワードとして挙げられるのが、“スルースキル”です。

“スルースキル”とは、自分にとってストレスや不安となる言葉や情報を、自分の中に溜め込まず、上手に受け流す能力のことです。

スルースキルを身につけることで、自分自身の心が安定します。相手に悪気がない場合でも、心無い発言をされたとき人は嫌な気分になるものです。しかし同僚や上司がそのような発言をしたとしても、発言を“スルー”してしまえば、そのときに生じた負の感情に縛られずに済み、安定した状態で仕事に臨めるようになるでしょう。
また、他人の悪口や自慢話、集中している時に限ってされる無駄話などを華麗にスルーできるようになることで、周囲からは余裕のある大人な人だと思われることでしょう。その結果、社内での人望を集め、頼れる有能な人物として評価が上がる可能性もあります。

他人の何気ない一言で、仕事や身体にも悪い影響が出るのは、非常に勿体ないことです。早速、スルースキルの身につけ方を見ていきましょう。

スルースキルを身につけるための3つの方法

スルースキルが大事とわかってはいても、「身につけるのは大変なのでは?」とお思いの方もいるでしょう。完璧主義な傾向のある人、日頃から気にしすぎてしまう人など、身につく早さは性格の違いなどによっても異なります。これからご紹介する3つの方法のうち、取り入れ易いものからチャレンジしてみてはいかがでしょうか。

(1)発言の真意について考え過ぎない

嫌味とも冗談とも取れる発言を受けた際、あなたはどうしていますか? 「さっき言われたことって、もしかして私を責めている?」「真意を突き止めないと、今後の関係に影響がでるのでは…」など、一人で悶々と悩むこともあるでしょう。
結論から言うと、こうした発言については考え過ぎないことです。というのも、発言した当の本人は、自分が発した言葉を忘れていることが多く、それほど深い考えがあって発言をしていないことも多いからです。

例えば「すごいね」と声をかけられた時、場面や相手のちょっとした言い方などで嫌味に聞こえるときもあるかもしれません。しかし、意識して言葉の裏側を考えないようにしてみましょう。

(2)相手と“あえて”話を合わせる

嫌味を言われた場合、それに反論したり自分の意見をしっかり主張したりすることは当然の権利です。しかしここで覚えておいてほしいのが、嫌味を言うような人の多くは、反論されたからといってそれで納得するような人ではないということです。そのため、その人に対していくら正しい論法で迫っても「自分は正しい」という主張を曲げず、さらに嫌味を繰り出してくる可能性もあるでしょう。こうなると、反論するほうが精神的・肉体的に疲れてしまいます。

嫌なことを言われたら都度真正面から向かうのではなく、相手の発言を「そうなんですね」「すみません」「分かりました」と適度に話を合わせることで、話題がそれ以上広がらないようにしましょう。
また、自慢話や愚痴、興味のない話題に対しては、相手の話をオウム返しする、適当に相槌をうつなどして、うまく聞いているフリをするのも手です。

(3)情報を取捨選択する

例えば同僚や上司に嫌なことを言われた場合、それに対してイラッとするのは「自分にとって不要な情報を与えられている」ことに対するストレス心理が働いている状態といえます。
そこで、自分にとって必要な情報かを見極めて選択し、不要な情報は頭の外に放り出して考え過ぎないようにしましょう。ここで大切なポイントは、発言の中にある“情報”と“感情”を切り離してしまうことです。

例えば、「あのさ~。この提案書の結論は、こうこう・・・ってまとめるのが普通だよね。こんなこともわからないの?」と言われた際には、“提案書の結論の纏め方はこうする”と覚えておくべき情報のみをインプットし、感情が伴う言葉は切り捨てましょう。
このように感情を除いてしまうことで、情報に対して冷静に向き合うことができます。そして、自分にとって役立つ情報のみをインプットすることができれば、自分がより成長するための糸口になることでしょう。

それでもストレスが溜まるなら

ここまでスルースキルについて説明してきましたが、すぐ習得できる人もいれば、実践しようとしても難しいと感じる人もいるかと思います。

「傷つくような発言をスルーしてもストレスが溜まってしまう!」という人は、無理をせず、まずは信頼できる同僚、先輩、上司に相談するようにしましょう。これまで何度か触れてきたように、相手の発言に対しイライラすることは決して珍しいことではなく、「反論したい」と思うのも当然の心理です。我慢できない発言をされた場合は信頼できる人や産業医に相談し、改善策を見出しましょう。もちろん社内にコンプライアンス部門がある場合には、専門の部門に相談するのもOKです。

またセルフケアの方法としておすすめなのが、ストレッチです。イライラを抑えるには深く息をして副交感神経の働きを高めるのが良いと言われています。まずはお腹の前で手を組んで立ち、お腹をへこませるようにゆっくり息を吐き出しましょう。今度はお腹の筋肉を緩めるようにしてゆっくり息を吸いながらお腹を膨らませてください。これを10回程度繰り返すと、ストレスの低減が期待できます。

ほかに、涙を積極的に流しストレス解消に役立てる「涙活」も試してみてはいかがでしょうか?映画やドラマの展開に涙する方もいるかと思いますが、これは他者への共感がもとで流される涙です。このような共感の涙を流すことで、副交感神経の働きが活発になり、リラックス状態を生み出すことができると言われています。

まとめ

今回はスルースキルを身につけるための方法についてご紹介しましたが、いかがでしたでしょうか。
「深追いしない」「相手と話を合わせる」「不要な情報を捨てる」というスキルを身につけることは、取るに足らない「イライラ発言」から自分を守ることにつながります。また、スルースキルを身につければ、他人のちょっとした発言に悩まされることも減り、苦手だなと感じる相手とも、適度な距離感を取って付き合うことができるようになるでしょう。

様々な価値観を持っているのが人間です。職場だけでなく、プライベートシーンにおいてもコミュニケーションを円滑に進められるよう、使うべき場面を見極めてスルースキルを正しく使ってみましょう。

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