良好な関係づくりに必須の「会話力」・下

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キャリア・教育

2017年10月23日

人とのより良い関係づくりに必要な「コミュニケーション」。その手段である「話す」ことに関して、前回は、相手と自分を共に尊重する話し方「アサーション」のポイントついてご紹介しました。

今回は、さらなる話し上手に向けて、「コミュニケーション」における意識のポイントを解説します。そして、スムーズな意思疎通が図れる会話に必要な要素とはどのようなものか、みていきましょう。

話をするときに心がける意識とは?

コミュニケーションとは、お互いの考えのやりとりです。まずは、話すときの意識に注目しましょう。話す内容を伝える前に「相手(聞き手)に理解してもらおうという意図」を持ちます。例えば、先方はこの話をあまり好きではないけど聞いてくれるだろうか、彼に話しても分からないだろう、といった先入観を持って会話を始めると、こうした気持ちが伝わってしまうため、相手はやはり聞いていなかったり、理解していなかったりするのです。

それから、相手に対し「注意」を向けます。書類に目を落としながら、またメールを打ちながらといった、会話以外のことをしながら話す人を見たことがありませんか。そうすると、前出の理解してもらおうという意図が伝わりにくくなるため、話す内容が正確に伝わりません。

ネガティブ表現をポジティブ表現に

前号でご紹介したアサーション(相手と自分、それぞれの立場や主張を尊重しながらコミュニケーションをとる方法)のポイントのひとつとして、相手の意向に添えない場合は代替案を提案することを挙げました。実はこれには、ポジティブな表現方法が使用されています。

・×「その日は伺えません」
・◯「あいにくその日には伺うことができませんが、来週以降は時間を作ることができます」

つまり、上記のように「~できない」というネガティブなことを、「~できる」というポジティブな方向へ転換しているのです。

ほかにも、ネガティブな言葉をポジティブな言葉に変えることで、円滑なコミュニケーションを実現することができます。その一例を挙げてみましょう。

・「気が弱い」→「優しい」
・「いい加減」→「おおらか」
・「自己主張が強い」→「意志が強い」
・「飽きっぽい」→「気持ちの切り替えが早い」

このように、肯定的な伝え方をすることで相手の気持ちは和らぎ、同時にやる気も高まることでしょう。ネガティブな思考を、いきなりポジティブな思考にすることは難しいと感じる方も多いでしょう。しかし、もしも自分がネガティブに思考しネガティブな言葉を思い浮かべてしまったら、反対のポジティブな表現は何かを考え、変えてみることから始めてみてはいかがでしょうか。

ポジティブな言葉を相手から引き出す

良好な人間関係づくりには、自分がポジティブな表現を使うだけでなく、相手からポジティブな言葉を引き出す言い回しを使いましょう。部下に重要なプロジェクトのリーダーを依頼する例を挙げてみます。

部下「できません」
上司「お前は仕事に対するやる気がないのか」

これでは相手の感情を不快にさせ、そこに上司のイライラした感情も伝わってきますから、両者の関係は悪い方向へと流れがちです。それを下記のように変えてみるといかがでしょうか。

部下「できません」
上司「できない理由を教えて欲しい。やりがいがあると思うし、きっと君なら実力を発揮できる。前向きに検討してみてはどうかね。」

部下はハッとし、視点を変え、伝え方を変えてくるでしょう。そして、仕事の取組み方に変化が現れることも、あるかもしれません。

まとめ

人と良い関係を作るためには、相手を思いやる気持ちを持ち、自分の気持ちを率直に伝えることが大切です。また、きちんと相手に理解してもらおうという意図を持ち、注意を向け、ポジティブな表現で伝えることも心がけましょう。これらを意識して、職場や友人、家族など、多くの人と良好な関係を築きたいものですね。

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