コーチング(2)ー部下を導くコーチングスキルー

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キャリア・教育

2017年09月21日

コーチングスキルと聞くと特別に訓練する必要があるというイメージを抱くかもしれませんが、実は特別なものではなく、ビジネスの場で実践された成功事例です。
そして、コーチングには様々なスキルがありますが、それらはすべて

・相手の自律性を促す
・相手の力を最大限に発揮させる
・相手の自発的な成長を促す

という3つの目的が基になっています。

では、具体的にはどのようなスキルがあるのでしょうか?今回は、ビジネスシーンにおいて部下を育てるために必要な5つのコーチングスキルついて見ていきます。

その1:信頼感や安心感を築く

上司が部下に対して指示などする際、部下が快く行動に移すか、内心不満を持ちつつ行動するかは、多くの場合、部下との間に信頼関係が築けているかによって異なります。
部下との間に安心感や信頼感を作り出すには、

・共感してくれていると感じてもらうために、部下が使った言葉を自分も使う
・「聞いてくれている」と安心感を持たせるために、部下が言ったことを「それは、こういうことですね」と繰り返したり、適度に相槌を返したり、うなづく

などが効果的です。
なお、書類やパソコンに向かいながら等、別の作業を行いながら話を聴くのはタブーです。信頼されていないという印象を与えてしまう場合がありますので、視線を合わせ身体も部下に向けて聴きましょう。

その2:意識的に聴く

人の話に注意を向けずに聴いてしまうことがあります。
意識的に聞かないと、

・次に自分が話すことや提案、アドバイスを考えている
・話の展開や結論を自分の想像で聴いたり、話の続きをせかしたりする

といったことがよく起こります。人は話を聴いてもらえないと感じると不安になり、逆に聴いてもらっているという安心感は、自由な思考や自発的な行動につながります。
話の途中で口を挾んだり、結論を先取りしたりせずに最後まで聴くことで、部下が自分で自分の発想や考えに気づいたり、話す前には気づかなかった解決策を思いつくことにもつながるのです。

その3:オープンクエスチョンを使う

質問には大きく分けて、はい、いいえで答えられるクローズドクエスチョンと自由に答えられるオープンクエスチョンの2種類があります。相手に考えさせ、自発的な行動を促すためには、オープンクエスチョンを使用すると効果的です。
例えば、

・部下の視点を変えるために
「もしあなたが相手の立場であったらどのように行動しますか?」
・選択肢を広げるために
「他にはどんな対策が考えられますか?」

などが挙げられます。確認や単なる情報収集の際にはクローズドクエスチョンを、相手から情報やアイデアを引き出す際にはオープンクエスチョンを増やすなど、目的に応じて使い分けると良いでしょう。

その4:相手に提案したり要求する

コーチングでは、どちらかというと「相手を受け止める、合わせる、待つ」といった受身的な面が重視されますが、必要と感じるときや効果的なアイデアがある場合には提案や要求という形で積極的に相手に働きかけることも重要です。
ただし、その際の提案や要求は、

・上司側の都合ではなく、部下に新しい視点を提供し、その部下の行動、成長や成功をサポートする
・提案する際に、なぜ提案が必要か、提案を実行するか否かの選択肢を与える
・自分の考えや行動の枠から一歩外に出た可能性に気づかせる

ということを意識して行うようにしましょう。

その5:相手を受け入れて承認する

承認とは、相手の変化や違い、成長や成果にいち早く気づき、それを言葉にしてわかるようにはっきり伝えることです。他人から成長や変化を認めてもらうことで、人は次の行動やチャレンジに向けて意欲を持ちます。

そして、承認をする際には、
「結論から話すようになりましたね」
「業務に関することを、自分でも色々勉強していますね」
「ここのところ、目標を達成し続けていますね」

など、「部下自身がまだ気づいていないと思われること」を先に気づいて伝えることが最も効果的といえます。そうすることで、部下自身が自分の成長を実感できると同時に、「自分のことを見ていてくれているんだ」と、上司への信頼も生まれます。
承認には、

・名前を呼んで目を見て挨拶する
・仕事を任せる、意見を聴く、相談する
・相手が前に言ったことを覚えている

など、日頃の職場で簡単にできることも含まれますので、普段から実践していきたいものですね。

コーチング(3)ー効果的な利用法ー を読む

コーチング(1)ー基礎と目的ー を読む

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