生き残りをかけた薬局経営とは

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調剤薬局、薬局経営

2017年10月10日

今、薬局の経営は大きな転換期を迎えています。調剤報酬の大幅な見直しや大手チェーン店の台頭という経営環境の変化、かかりつけ薬局業務の導入や医療介護分野のICT化といった制度面の変化などです。これら大きな変化の波を、薬局はどのように乗り越えていけばいいのでしょうか。

薬局経営を取り巻く環境の変化とは

これまでにも2年ごとに実施されている診療報酬改定や制度改正などで、薬局の収益は常に変化を強いられてきました。さらに、厚生労働省が「患者のための薬局ビジョン」を策定したことによって、「薬局再編」の流れが急速に進んでいます。

「患者のための薬局ビジョン」は、患者本位の医薬分業を実現する目的で策定され、やがて来る超高齢化社会の中で質の高い医療・介護体制を維持することを目的としています。その中で薬局・薬剤師は「服薬情報の一元的・継続的把握」「24時間対応・在宅対応」「医療機関等との連携」の3つの機能を持つべきと定められています。それに合せ、「健康・医療・介護の分野を有機的に連結したICTインフラ」を2018年度から段階運用、2020年度には本格運用を目指しています。

これらICT化に関わる設備投資や、かかりつけ薬局業務による人件費の増加は薬局経営にとって見過ごせない問題です。さらに、大手チェーン店の台頭や調剤報酬の大幅な見直しによって、競争力の乏しい中小規模薬局は、いかにして収益を確保するのかが大きな課題となっているといえるでしょう。

基本に立ち返って経営を見直す

「患者さんにとって利用しやすい薬局であるかどうか」は薬局経営にとって大切な姿勢ではないでしょうか。そのために

・患者さんにとって入りやすく、薬に関していつでも気軽に相談できる過ごしやすい店舗になっているか
・疑義照会や処方提案、調剤後も患者の状態を把握し、処方医へのフィードバックや残薬管理・服薬管理を行うなど、医療機関との連携は取れているか
・服薬指導やジェネリック医薬品の案内など、患者さんへ適切な情報を提供しているか

など、基本的なことを改めて見直し、さらに運営方法においても

・発注のムダはないか、定期的な棚卸しを行っているかなどで、在庫精度の高い管理を行っているか
・経営状況の把握・分析をタイムリーに行い、改善に向けてPDCAサイクルを回せているか
・かかりつけ薬剤師による指導やジェネリック医薬品の使用など加点を得られる調剤を行っているか

などを再確認する必要があるといえます。

基本的なことがきちんとできているということは、薬局の「体力」=「経営力」につながります。経営環境が厳しさを増す中、しっかりとした体力を持てるかは非常に重要になってくるでしょう。

これからの薬局経営に必要な姿勢とは

薬局再編の基本的な考え方は「患者本位の医薬分業」です。これからの薬局経営にとって必要な姿勢とは、この考えに沿って処方薬に関する知識やOTC医薬品(一般用医薬品)への知識を深めるなど、「患者さんを知る・守る」ために研鑽を積むことではないでしょうか。

また、今後、地域包括ケアの中で専門医療機関と連携し、抗がん剤の副作用への対応や抗HIV薬の選択の支援など「高度薬学管理機能」に対応できる薬剤師の存在も必要となってきます。一歩進んだ高度な薬学的知識を身につけることは、薬局の競争力向上にもつながります。このような積極的な姿勢も、これからの薬局経営には必要であるといえるでしょう。

まとめ

無駄を省いて収益を上げることは、資金繰りや安定した人員の確保、患者さんや医療機関との信頼関係の構築など、薬局経営の安定につながります。さらに業務をシステム化することで薬剤師は余裕を持って投薬に集中でき、患者さんに安心と安全、しっかりしたアドバイスを提供できます。薬局経営の基盤をしっかりと支える仕組み作りも、ぜひ検討してみてはいかがでしょうか。

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