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商品・ソリューション

販売管理システム「販売指南」導入事例
福岡酸素 株式会社 様[福岡]

パッケージベースの「販売指南」を活用し、高圧ガスの製造と販売に最適化した基幹トータルシステムを構築

事業概要

LPガスや液化天然ガス(LNG)に代表されるエネルギーガス、医療用ガス、産業用ガスなどの製造・販売を手がける福岡酸素株式会社。同社は、オフィスコンピューター(オフコン)のサポート期間終了を機に、株式会社三菱電機ビジネスシステム(MB)の販売管理システム「販売指南」を導入しました。パッケージによる業務の標準化とともにガス販売固有の機能をカスタマイズすることで、月次の実績集計や帳票確認作業などの業務を効率化。加えて、営業担当者などのデータ活用なども拡大しています。

ホームページ:http://www.fksanso.co.jp/

福岡酸素

導入背景

◆ パッケージシステムへの移行による販売管理業務の標準化を決断

福岡酸素の皆様

 福岡酸素は、産業ガス、医療ガス、LPガス、特殊ガス、工業薬品、高圧ガス機器、溶接材料、高圧ガスプラントエンジニアリングなど、ガスに関するビジネスを多角的に展開する製造・販売会社です。福岡県を中心に九州・山口に24の拠点を置き、地域の経済発展に貢献してきました。2019年に創業100周年を迎える同社は、2014年に新中期経営5ヵ年計画「New Challenge 100」を策定し、水素やLNGなどの新エネルギー分野への進出、安定的なガス供給に向けた新会社の設立、主力工場のリニューアル、M&Aの推進など、営業利益の向上に向けた取り組みを進めています。取締役 管理統轄部長の岡潔氏は、次のように説明します。
 「ガス業界は、2016年の電力の小売全面自由化、2017年の都市ガス小売自由化などで競争が激化した状況に置かれています。エネルギーガスの販売を主力とする当社ではこの逆風をチャンスに変えるべく、コア事業を強化しながら未来を担う事業にも積極的に投資し、総合ガスエンジニアリング企業への取り組みを推進しています」
 福岡酸素が扱う各種ガス製品の受注、売上、出荷、在庫、仕入などの販売管理はそれまで、35年以上にわたってオフコンで行ってきました。同社の業務に合わせて作り込み、改修を重ねながら機能を強化してきたシステムは、データ連携や情報共有について課題がありました。そこで同社は、オフコンのサポート期間終了を機にオープン化を検討し、パッケージベースの販売管理システムの導入を決定しました。システム推進室次長の野村秀樹氏は「パッケージの導入により、当社の販売管理業務を業界標準に合わせることで全体最適を図ることと、消費税や軽減税率などの法対応の迅速化を図ることが狙いでした」と理由を語ります。

導入ポイント

◆ 「販売指南」の高いカスタマイズ性とMBのサポート実績を評価

 販売管理システムのパッケージを検討した福岡酸素は、3社の製品を比較・検討した中から、MBが開発・販売する「販売指南」の採用を決定しました。野村氏は「ガス販売の場合、販売管理の仕組みが一般的な製造業と異なります。例えば、ガスは容器に詰めて売り、後に容器を回収するため、販売するもの以外に容器の個別管理や容器の耐久期限の管理などが必要です。また、販売単位もお客様やガスの種類によって『立方メートル』『リットル』『キログラム』などと異なり、販売実績や在庫を管理する場合は最終的にひとつの単位に変換しなければなりません。そうした点を勘案すると、『販売指南』はガス業界独自の管理に最も対応しやすいシステムでした」と語ります。
 また、MBは福岡酸素がオフコンでシステムを構築して以来、過去5世代にわたるシステムサポートの実績があり、同社のシステム環境や業務内容を熟知していたことも「販売指南」の採用を後押しする大きな要因となりました。
 「MBは30数年にわたって当社のシステムに携わり、営業担当、SE、CEの方がガスの販売業務に精通しているので、検討時から導入後までの話し合いがスムーズに進むと判断しました。また、MBの担当者は以前から支社や営業所にも足を運び、現地の管理担当者ともコミュニケーションを取っていただいていたので、導入後の使いこなしの面も含めて安心して任せることができます」(野村氏)
 2013年8月に新販売管理システムが本稼働を開始しました。システムは、三菱電機インフォメーションネットワーク株式会社(MIND)のオフィスサーバー「CENTRAGEU」の仮想環境上に構築しています。
 今回のプロジェクトでは「販売指南」と合わせて「工事原価システム」もMBの支援を受けてオフコンベースからオープン系システムに移行し、2014年6月から稼働を開始。同社では2010年に総務部が主体でMBの給与計算システム「給与指南」や人事情報システム「ALIVE SOLUTION HR」などを導入した実績があり、今回の「販売指南」と合わせて、基幹系から人事給与系までがMBのパッケージでオープン化したことになります。

導入後の効果

◆ 月次集計時間の短縮をはじめ拠点の業務負荷を大幅に軽減

 「販売指南」の導入により、システム全体のレスポンスは大幅に向上し、月次集計時間の短縮が実現しました。福岡酸素の本社および支社、営業所では、月末にそれぞれの拠点で原価や在庫を集計していますが、従来のシステムではその作業に30分ほど要していました。それが今ではほんの数分で完了するようになりました。
 また、従来は入力や集計などの結果をプリントアウトして確認していましたが、オープン化に伴いパソコンの画面上で簡単に確認できるようになり、便利になるとともに業務の簡素化が図れるようになりました。
 同社が導入効果を実感しているもうひとつは、「販売指南」が他システムとの連携に優れていることです。「周辺の工事原価システムや会計システムとのデータ連携も簡単にできます。また、帳票をExcel 形式で出力できるので、社員がそれぞれ使いたい形式に加工して、販売資料、営業資料、経営資料などを作成できることもメリットです」と野村氏は語ります。
 「販売指南」の導入により、データの利用者が拡大しました。システム推進室 課長の今井武史氏は「オープン化したことで、見るだけでどのような業務ができるか分かりやすくなりました。オフコンでは利用者が限定されていましたが、今では営業担当者も積極的に活用しています」と語ります。

今後の展開

◆ 全体最適・将来最適の観点からIT化を積極的に推進

 福岡酸素では現在、Excelで作成した実績データや予算データを元に予算作成を実行する「新予算システム」をMBとともに構築中です。今井氏は「入力が煩雑な現在のシステムから、Excelで作成したデータをCSVに変換してデータベースに送るシステムを作ることで、実績収集、現状分析、予算作成の手間を軽減し、より戦略的な業務に集中できるようにすることが狙いです」と語ります。
 さらにIoTやクラウドといったテクノロジーの活用も視野に入れながら、ITの経営への貢献を目指していく方針です。岡氏は「ITは業務を効率化するためだけのツールではありません。会社全体を横串で通して、経営戦略を進めていくための武器として捉えています。そのためには部分最適・現在最適ではなく、全体最適・将来最適の観点からIT活用を考えていかなければなりません。MBには今後、システムの枠組みばかりでなく、世界情勢の動き、ガス業界の動向、当社の業務の変化、IT技術の進歩など、変化する状況をリアルタイムで捉えながら、未来を意識した提案をいただくことを期待しています」と述べます。
 福岡酸素は、“身近なガスサービスパートナー”としてお客様のあらゆるニーズに応え、安心・安全で快適なサービスを提供するべく、これからも様々な新たな取り組みにチャレンジしていきます。

システム構成イメージ

システム構成イメージ

※このWebサイトに記載の社名及び商品名、サービス名などは、各社の商標または登録商標です。
※この記事について:この記事は、情報誌「MELTOPIA」2016年10月号(No.220)に掲載されたものを転載しました。

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