良好な関係づくりに必須の「会話力」・上

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キャリア・教育

2017年10月10日

人とのより良い関係づくりに必要な「コミュニケーション」。その手段の一つである「話す」ことは、お互いに理解し合えたり、人間関係を深めたりなど、人との意思疎通に欠かせない行為です。さらに、仕事の効率化や円滑化にも役立ちます。

しかし、自分の気持ちを素直に表現できない、自分を主張しすぎて相手との関係がギクシャクしてしまうなど、話すことに苦手意識を持つ人も少なくありません。

こうした「話す」ことへの苦手意識は、どうしたら克服できるのでしょうか。まずは、そのポイントをご紹介します。

自分の気持ちを伝えながら、相手のことも尊重する

コミュニケーションは、話す側と聞く側での考えのやりとりです。考えをお互いに届けるなら、それにはまず、両者は思っていることや感じていることを素直に話す必要があります。

しかし、いつでもそれができるとは限りません。例えば、朝からずっと会議などスケジュールが立て込んでいる日に、上司から「新製品の提案書を明日の朝までに仕上げて欲しい」という急な依頼が入ってきたとします。

このような場面では、相手のことを尊重しながら自分の意見を伝えることで、スムーズなコミュニケーションが生まれます。この方法は「アサーション」と呼ばれています。アサーションを身につけることで、自分も相手も大切にすることができ、良好な人間関係づくりにもつながるのです。

アサーションのポイントを習得する

それでは、相手を尊重しながら自分の気持ちを素直に伝えるポイントをみていきましょう。

まず、自分の気持ちに正直になります。そして、相手を理解し尊重します。先ほどの例では、スケジュールが厳しいため、提出期限を延ばしたいというのが正直な気持ちです。それを率直に表すことが重要ですが、その前に相手の状況や立場を理解することも大切です。そして、自分の意見や考えを伝え、必要であれば代替案を加えます。

先ほどの例を見ていきましょう。「明日の朝までに提案書が必要とのことですが、急ぎである理由を教えていただいてもよろしいでしょうか。(相手の話を聞き)承知しました。ですが、本日はスケジュールが詰まっており、明日朝までの提出は難しい状況です。明日の午前中まで時間をいただけると提出が可能ですが、いかがでしょうか。」といったように、相手の依頼を断ることなく、自分の気持ちや予定を伝えることができます。

また、相手の立場に立って考え、言葉の選び方を工夫します。例えば、「それは違います」「これはできません」といった言葉はダイレクトで分かりやすいですが、相手は否定された気分になったり、不快な気持ちになったりすることがあります。そのため、物腰の柔らかい表現方法を意識するようにしましょう。「こうしたら可能です」といった前向きな言葉や肯定的な言葉、「こうしてもらえると助かります」といったお願いの表現なども有効です。

さらに、主語を「私」にしてみましょう。話し相手である「あなた」を主語にすると、相手を責める口調になりやすいのです。例えば、報告書の提出が遅い部下に対して、相手が主語だと「君はいつも提出が遅いな」となりますが、自分を主語にすると「私は君の提出がもう少し早いと助かるよ」になります。こうすることで、人間関係がより良いものになるでしょう。

まとめ

お互いを大切にした会話術「アサーション」は、自分にも相手にも誠実であると同時に、対等な関係であることが前提となります。また、自分の意見を発信するだけでなく、相手の考えや意見、想いにも耳を傾けることが大切です。たとえ考えが食い違っても、意見をすり合わせていくことで、お互いに満足感の得られる会話をすることが可能となります。アサーションを使うことで人間関係の構築ができ、それにより仕事の進め方もスムーズになるでしょう。次回は、さらなる話し上手に向けて、その方法をご紹介します。

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