アサーション(1)ー心地よいコミュニケーション方法ー

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キャリア・教育

2017年10月01日

ビジネスの場面で、自分の意見を伝えられなかったり、なぜか相手の気分を損ねたりした経験はありませんか?自分の意見を伝え、相手を大切にしたうえで、心地良い関係を作る「アサーション」というコミュニケーションの方法があります。

アサーションは1950年代半ばに北米で生まれました。もともとは引っ込み思案だったり、対人関係が苦手だったりと、コミュニケーションが苦手な人のために考えられた方法です。そもそもカウンセリングや、コミュニケーションの訓練方法として開発されてきた歴史があるのです。

現在アサーションは、コミュニケーションのスキルとして、一般的なビジネスの現場はもちろん、教育現場や医療現場などいろいろな現場でも活かされてきています。

コミュニケーションについて知ろう

コミュニケーションとは「人と人がお互いに伝えたいことを表現し、相手を理解しようとすること」です。これは言葉の表現に限らず、表情、声の大きさ、しぐさなどの表現も含まれます。

コミュニケーションには三つのポイントがあります。

1. 自分が伝えたいことを、正確に正直に表現をする
2. 自分の伝えたいことは、相手に伝わるように表現をする
3. 自分が伝えたいことを、相手がどのように受け取ったり感じたりするかは、相手次第であることを知る

この三点に留意したうえで、お互いに心地良いコミュニケーションをする方法が、次に説明するアサーションです。

アサーションについて

アサーションは「自分も周りの人も大切にし、尊重する心地良い自己表現」です。アサーションでは自分の考えや意見、気持ちは率直に伝えることが大切です。ポイントは、自分の考えを伝えるのに相手を尊重し、相手の言葉をしっかりと待って聞くところです。「尊重する」というと難しく感じるかもしれませんが「自分が相手の立場だったら……と想像する」ということなのです。

日本では「言わなくてもわかってほしい」というように表現をぼかすことがあります。率直に意見を言うことに、最初は戸惑いがあるかもしれません。しかしアサーションを身につけると、ぼかした表現に加え自分の意見を率直に言うことができ、表現の幅が広がります。

アサーションはあくまで「自分」が相手に対してどうするかを中心に考えています。ですから自分がアサーションを実践していれば、たとえ相手がアサーションを知らなくても、より良いコミュニケーションをとることが可能です。

また自分の意見を率直に伝えるという点から「物事を自分のやりたいようにしてもいい」とか「相手が自分に同意するまで話し続けてもいい」と感じるかもしれません。しかしアサーションはあくまでもお互いの立場を想像し尊重しあうことであるということを忘れないようにしましょう。

まとめ

アサーションを身につけて、自分も相手も大切にすることができれば、周りとのコミュニケーションは心地良い関係になっていきます。
次回は自分のことを伝える「自己表現」の三つのパターンとアサーションの実践についてご紹介します。

アサーション(2)ー三つのタイプの自己表現ー を読む

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