スマートスピーカーで始まるAIとの暮らし

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スマートスピーカー、AI

2017年12月18日

2017年10月に、日本でもスマートスピーカーの発売が開始されました。音声だけで操作ができるスマートスピーカーを使うことで、私たちの暮らしはどのように変化するのでしょうか。

スマートスピーカーとは?

日本でも発売が開始され、メディアにも取り上げられるようになった「スマートスピーカー」。スマートスピーカーとは、AI(人工知能)アシスタント(※)に対応したスピーカーのことを指します。そのため“AIスピーカー”とも呼ばれます。スマートスピーカー自体にAIが搭載されているわけではなく(一部例外あり)、スピーカーに向かって音声で話しかけると、インターネットを経由してクラウド上のAIアシスタントと通信して、ユーザーの命令を認識します。

※AIアシスタント・・・対話を通じて個人のタスクやサービスを実行するソフトウエア

スマートスピーカーの3つの機能

主にスマートスピーカーには3つの機能があります。

1つ目は音楽再生。「リラックスできる音楽をかけて」と話しかければ、ユーザーが登録している音楽サービスからストリーミング配信してくれます。AIがユーザーの好みを学習するので、使えば使うほど精度は向上し、スマートスピーカーが選択する音楽は、よりユーザー好みになっていきます。

2つ目はアシスタント機能。「今日の予定は?」と話しかけると、カレンダーアプリに登録しておいた情報から「本日の予定は◯◯時から」といったように予定を教えてくれたり、あらかじめ職場の住所をマップアプリに登録しておいて、「職場までの交通状況を教えて」と話しかけると、交通状況に応じた所要時間を教えてくれたりと、“秘書”のような役割を果たしてくれます。

スマートフォンでもAIアシスタントを利用して、予定などの確認ができますが、基本的にはユーザーの発話に対して反応する受動的な機能です。しかし、一部スマートスピーカーには、能動的機能もすでに搭載されていています。スピーカーに取り付けられたLEDランプが点灯すると、これは「話したいことがある」という合図。ウェイクワード(※)の後、「何か用?」と問いかけると、「カレンダーによると、午後12時から食事会が入っています。食事会に間に合うため午前11時30分に出発しなければなりませんが、交通渋滞が発生しているので、11時15分に出発することをおすすめします」など、交通状況に基づいて適切にアドバイスしてくれます。

3つ目は他のデバイスの制御。例えばスマートスピーカーに向かって、「エアコンの設定温度を2度上げて」と指示するなど、インターネットに接続する機能を搭載したスマート家電を、スマートスピーカーを使用してコントロールできます。

音楽再生もアシスタント機能もスマートフォンでできてしまう現状を考えると、そこまでスマートスピーカーにメリットを感じない人も少なくないかもしれません。しかし、スマートスピーカーはこれから急速に普及していくことが予想されています。実際、大手IT関連調査会社は、世界のスマートスピーカーの市場規模が2015年の3.6億ドルから、2020年には21億ドルに急成長すると予想しています。そのカギを握るのが “他のデバイスの制御”機能です。

※ウェイクワード・・・AIアシスタントを呼び出すために決められた言葉

スマートスピーカーで進むスマートハウス化

スマートハウスとは、インターネットを活用して、家電・設備を一元管理する住宅のことです。スマートスピーカーには、家中の家電・設備の“コントローラー”としての役割が期待されています。
2017年9月6日までベルリンで開催された家電見本市「IFA 2017」では、スマートスピーカーと連動可能な多くの家電が展示されました。例えば、音声コントロールに対応したスマートオーブンは、調理中に手がふさがっていても、話しかけることで予熱をしてくれます。スマートエスプレッソマシンは、朝起きてベッドからAIスピーカーに話しかけるだけで、美味しいコーヒーを淹れてくれます。
このようにスマートスピーカー対応の家電・設備が増えていくと、家中のあらゆるものがスマートスピーカーを通して、声でコントロールすることができるようになります。各家庭に1台のスマートスピーカーという時代も、そう遠くないのかもしれません。

まとめ

スマートスピーカーの普及で、AIが生活でより身近になり、私たちの暮らしはもっと便利で快適になるでしょう。世界中の各メーカーはスマートスピーカーに連動可能な家電の開発を急いでいますが、家電の多機能化は本来、日本メーカーの得意とする分野。日本メーカーのこれからの活躍にも期待がかかります。

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