クラウドが優れているとは限らない?オンプレミスとクラウドのメリット・デメリット

  • ITトレンド

IT用語解説、クラウド、ITインフラ

2018年06月29日

多くの企業でクラウドサービスが利用されるようになりました。今現在、クラウド移行を検討されている企業も少なくないことでしょう。
しかし、クラウドにもメリットがあればデメリットも存在し、米国の先進企業は既にオンプレミス(自社運用)に回帰しているなど、単にクラウドが優れているというだけではないのです。

今回は、クラウドとオンプレミスについておさらいし、それぞれのメリット・デメリットを理解した上で、結局の所どちらがおすすめなのかについて解説していきます。

そもそもクラウド、オンプレミスとは?

「クラウド」とは、インターネット上に用意されたさまざまなコンピューター資源、例えばデータベースやアプリケーションなどを必要なときに必要な分だけ利用できるサービスの総称です。
そして、クラウドの対義語として「オンプレミス」という言葉が使われるようになってきました。

「オンプレミス」とは、サーバーやネットワーク、ソフトウエアなどのITインフラを自社で用意(購入)して自社内で運用する形態を指します。なお、自社でインフラを購入しなくても、レンタルなどで取り揃えるケースもオンプレミスに含まれます。

オンプレミスを簡単に定義すると、「組織の手が届く範囲内にインフラを備えておく」自社運用型です。オンプレミスによって情報システムを運用する場合は、インフラ設備をメンテナンスしたり、運用形態の変更に沿って設備を微調整したりする必要が生じます。
そのため、インフラ設備について詳しい担当者を任命し、インフラ設備の担当者が中心となって運用環境を維持していくことが必須です。
クラウドが浸透してきた一方で、オンプレミスにこだわる企業も多く、社内システムや環境に合った選択が大切です。

オンプレミスのメリットとデメリット

クラウドにもオンプレミスにもメリットとデメリットがあります。
オンプレミスのメリットとしては、まずセキュリティー面においてクラウドよりも安全な点です。オンプレミスではサーバーなどを自社で管理できるため、ハッキングなどの「悪意ある干渉」にも対策が立てやすい特徴があります。
また、社内の別システムとの連携・統合がしやすいのも大きなメリットでしょう。クラウド型のWeb運用では、業者が利用しているハードウエアやソフトウエアとの相性を確認する手間が生じます。

一方、デメリットとしては初期投資が大きくなる点が挙げられます。オンプレミスでは、「サーバー」「ネットワーク」「ソフトウエア」といったインフラも自社で取り揃えなければいけません。インフラを整備するためにかける予算に余裕がない企業には不向きな運用形態だといえます。

また、「導入までに時間がかかる」「障害対応が大変」などの問題も生じがちです。オンプレミスでは自社の担当者に依存する割合が高く、予想外のトラブルが起こったときに復旧までの時間が長くなってしまう傾向があります。

クラウドのメリットとデメリット

オンプレミスと違い、クラウドではクラウドサービスを提供する業者が用意したサーバーやソフトウエア、アプリケーションを使用します。そのため、サーバーなどを買い揃える必要がなく初期コストを安く抑えて導入できます。また、運用準備にかかるコストや時間が大幅に節約できるため、運用計画に遅れが生じにくくなる点もメリットといえるでしょう。

一方、デメリットとしては「カスタマイズがしづらい」点が挙げられます。クラウドでは、運用に変更を加えたくても業者に相談して許容範囲内でしか受け入れてもらえません。変更ができたとしても費用がかかるケースが多く、手軽にカスタマイズできるわけではありません。

「セキリュティー面の不安」も見逃せないデメリットでしょう。クラウドではインターネット上でデータベースなどのサービスを利用していきます。そのため、悪意ある第三者の介入などで、データが流出する危険もオンプレミスより高くなる傾向にあります。

クラウド、オンプレミス、どちらかを選ぶという考えから脱却する

ケースバイケースではあるものの、大まかには「オンプレミスは安全性が高く、柔軟性のある運用形態」、「クラウドはコストが抑えられ、導入までがスムーズな運用形態」といえるでしょう。
オンプレミスとクラウド、双方にメリットやデメリットがあるので必ずしもクラウドを選ぶことが正しい選択肢ではありません。

冒頭に紹介した通り、企業によってはセキュリティー面やカスタマイズ性を求めて、クラウドからオンプレミスに回帰するケースもありえます。
また、どちらか一方を選択するという考え方ではなく、新しい発想・・・ハイブリッドクラウドやマルチクラウドを利用した運用も主流となっています。
用途や利用目的に応じて何を重視するのか、しっかりと運用形態を見極めて選びましょう。

製品(サービス)のご紹介

クラウドとオンプレミスのそれぞれの特徴が簡単に切り離せるものではなくなりつつある現状、一つの選択肢としておすすめしたいのが「クラウドのメリットを持ったオンプレミス」であり、実際に導入される企業も増えてきています。
弊社では、お客様の「こうしたい」を一緒に検討し提案するノウハウを生かして、「HCI」「AWS」「Azure」といったサービスを提供しています。

「HCI(ハイパーコンバージドインフラ)」とは、企業がこれまで行ってきた業務をサーバー上にパッケージ化し、拡張を容易にするオンプレミス(プライベートクラウド)です。また、「AWS(アマゾンウェブサービス)」とは、ストレージ、データベース、分析ツール、AIといったサービスの豊富さが売りのパブリッククラウドです。そして、「Azure(マイクロソフト・アジュール)」は「クラウドサービスの集合体」であり、導入後は自由にアプリケーションを管理することが可能なパブリッククラウドです。

最新のHCIでは、AWSやAzureの俊敏性・シンプル性とオンプレミスのセキュリティー性・コントロール性とを統合し、マルチクラウドの環境構築が可能となっています。
企業の成長に合わせて運用形態を柔軟に変更していけるのがメリットであり、スタートアップ企業からキャリアの長い企業まで、幅広く導入することが可能です。

詳しくは、弊社担当者までお気軽にお問い合わせください。

「HCI(Nutanix)導入サービス」を見る

「AWS,Azureへの導入支援、構築サービス」を見る

「ITトレンド」の最新記事

  • 上記コラムのようなお役立ち情報を定期的にメルマガで配信しています。
  • ソリューション・エクスプレス(メルマガ)の定期購読をご希望の方はこちら
  • メルマガ登録